2003年12月11日(木)「しんぶん赤旗」
世界人権宣言が採択された記念日である十日、国際婦人年連絡会(四十六団体)は、東京都内で「女子差別撤廃条約選択議定書」批准促進集会―男女平等と平和を求めて−を開催、約二百人が参加しました。
集会では、国際婦人年連絡会世話人の江尻美穂子さんが、イラクへの自衛隊派兵など平和憲法をまもるという女性たちの願いがこわされようとしているなかで、男女平等と平和をテーマに集会を開くことにした、と基調報告。集会をとおして、国連女性差別撤廃委員会からの日本政府への勧告の実施、とりわけ、個人通報制度をもりこんだ選択議定書の批准を政府にせまり、女性の地位向上の促進をはかりたい、とのべました。
国際婦人年連絡会の労働、家族・福祉、平和など六つの分野から、女性差別撤廃委員会の勧告をどう評価し、日本政府に実施をせまるうえで、国際婦人年連絡会としてどうとりくむのか、について報告。フロアからは、「イラク派兵中止をすべきだ、という意見書をだしたが、この問題でみなさんと共同できるとうれしい」(主婦連)、「イラク派兵反対の運動をつよめよう」(婦団連)、「憲法九条まもれの声をあげよう」(新婦人)などの声が相つぎました。
女子差別撤廃条約選択議定書の早期批准を求める決議、国連女性差別撤廃委員会の勧告に照らして政府・自治体の施策の推進を求める決議とともに、イラクへの自衛隊派遣即時中止、世界に誇る平和憲法九条の堅持などをもりこんだ「平和憲法を活かす女性たちの連帯と行動を強める決議」を採択しました。