2003年12月12日(金)「しんぶん赤旗」
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小泉首相が自衛隊派兵の根拠にした政府調査団の報告書で「サマーワには歓迎の横断幕が出ている」というが、現地は軍隊ではなく民間人を期待し、横断幕のアラビア語では「ようこそ日本のみなさん」となっているのに、日本語では自衛隊となっている――十四日号の「しんぶん赤旗」日曜版は、イラクから帰ったばかりのジャーナリスト・綿井健陽(わたい・たけはる)さんの、このようなインタビューを掲載しています。
綿井さんは、十一月下旬から十二月上旬までイラクを取材しました。小泉首相が自衛隊派兵先と予定していた、南部の都市サマワも訪ね、日本歓迎の横断幕を撮影してきました。その横断幕は「ようこそ自衛隊の皆様」と日本語で書かれているが、その上のアラビア語は「日本人」とあるだけで、「自衛隊」とは書いてありません。
綿井さんが現地の人に聞いたところ、「日本人のあるジャーナリストが現地の人に頼まれて書いたものだ」といったといいます。