日本共産党

2003年12月14日(日)「しんぶん赤旗」

派兵反対 行動広がる

手書きポスター100枚張った/歩こう一緒に


 自衛隊のイラク派兵の「基本計画」を閣議決定した小泉・自公政権は十八日にも部隊派兵の詳細を定めた「実施要項」を策定、その後、航空自衛隊に派遣命令を出そうとしており、イラク派兵を許すかどうか、重大な局面を迎えています。国会では、十五日に衆院イラク特別委員会、十六日に参院外交防衛委員会で首相出席の質疑が実施されます。各種世論調査では、派兵反対が多数を占めています。与党内からも反対の声が上がっており、福田康夫官房長官が「(国民は)考え直すべき」(十二日)だと述べるなど、政府はいらだちを隠しません。日本共産党は十三日も、「なんとしても派兵をやめさせよう」と、全国各地で宣伝や署名などの行動に全力で取り組みました。


18日にも実施要項、空自派遣命令

都内住宅地では窓から次々激励

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タペストリーやプラカードを手に行進する板橋区民集会の参加者=13日、東京板橋区高島平

 「自衛隊をイラクに送るな!」「一歩でも二歩でも一緒に歩こう」――団地に響く訴えに、窓から手を振っての激励が相次ぎます。十三日、東京・板橋区の高島平団地で開かれた「イラクへの自衛隊派兵を許すな」区民集会には四百人が参加し、デモ行進でイラク派兵反対の声をあげました。

 区内の労働組合、市民団体、日本共産党など十六団体がよびかけたもの。

 プラカードを持った日向寺麗奈さん(20)は、「同じ日本人が殺したり、殺されることに黙っていられない。悲しみを増やさないために、このたたかいをやめられません」と訴えました。

 「戦争に勝者はない」「小泉クン、憲法つまみぐいはダメ」と参加者が思いを込めて持ち寄ったプラカードの列が長く続きました。日本共産党若木支部のゼッケンをつけた杉野宏さん(74)は、「きょうも手書きのポスターを百枚張ってきたよ。絶対許せない、平和の思いを伝えたいの一心だよ」と話します。

キャンドル手に京都市内を行進

 民青同盟京都府委員会がよびかけた、自衛隊のイラク派兵の中止を求めるキャンドルパレードが十三日夜、京都市内で行われ、青年五十人が参加。日本共産党の西山とき子参院議員もいっしょに歩きました。

 参加者はキャンドルを手に、クリスマス商戦でにぎわう繁華街を、京都市役所前から四条烏丸までの一・八キロをパレード。沿道では、カメラつき携帯電話でパレードの写真をとる若いカップルや、専門学校生(19)が「(自衛隊派兵には)私も反対です。同じ世代の人たちがしっかりと意思をもってるのはすごい」と話すなど、注目が集まっていました。


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