2003年12月17日(水)「しんぶん赤旗」
|
参院外交防衛委員会は十六日、自衛隊のイラク派兵問題について審議しました。日本共産党の小泉親司議員は「イラク国民の大多数が反対している米英軍の占領支配に加担するものだ。派兵に断固反対する」と強調、小泉純一郎首相を追及しました。
小泉議員は、イラク特措法の「安全確保支援活動」について、政府が(1)米軍の武器・弾薬の輸送、武装兵員の輸送(2)イラク人による米占領軍への抗議・抵抗運動の鎮圧の支援(3)フセイン軍残党の米軍掃討作戦の支援(4)武装解除や敵の部隊を打ち破る攻撃の支援−ができると答弁してきたことを指摘。「(自衛隊派兵の)『基本計画』にこれらが含まれるか」と質問しました。小泉首相は「そういう活動ができる」と認めました。
小泉議員は「これらは米英占領軍の活動支援そのものだ」と批判しました。
小泉議員は、小泉首相が「行わない」としている武器・弾薬の輸送について質問しました。福田康夫官房長官がイラク特措法の審議で、輸送物資には武器・弾薬とそうでないものが混在し、一つずつ点検すると、「円滑な業務が実施できなくなる」ので、武器・弾薬の輸送を排除しないと答弁していたことを指摘。「『運ばない』というなら、一つずつ点検しないとできない。どうやって(運ばないことを)担保するのか」と追及しました。
小泉首相は「日本のやる活動は互いの信頼関係で理解される」と答弁。小泉議員は「現実問題、わからないということだ。米英軍を信頼するというが、確認もしないで武器・弾薬輸送に応じることも可能になる。まったくのごまかしだ」と批判しました。
【関連記事】