2003年12月17日(水)「しんぶん赤旗」
自民党憲法調査会(保岡興治会長)は十六日の総会で、憲法改定の具体的手続きを定めた国民投票法案を来年の通常国会に提出、成立を目指す方針を確認しました。日本共産党を除く与野党の共同提出を検討しており、今後、公明、民主両党などに働き掛けていくとしています。また、調査会の特別顧問に山崎拓前副総裁を選出しました。
山崎氏は総会後、首相官邸で小泉純一郎首相と会談。二○○五年十一月を目標とする党独自の憲法改悪案取りまとめに先立ち、国民投票法案の成立を図る方針を伝えました。
国民投票法案は、自民、民主、公明の衆参両院議員でつくる憲法調査推進議連が〇一年に作成。総選挙直後には、議連会長の中山太郎衆院憲法調査会長が小泉首相に早期成立を提案し、首相も賛意を表明していました。
総会では、憲法改悪案策定に向け条文ごとに見直しの論点をまとめた要綱案を次期通常国会中に作成することで一致。杉浦正健事務局長を座長とするプロジェクトチームを設置し、年内に検討を始めることにするなど、憲法改悪にむけての動きを強めています。