2003年12月17日(水)「しんぶん赤旗」
自衛隊イラク派兵の「基本計画」についての質疑が参院イラク特別委員会で開かれた十六日、「イラクに自衛隊を送るな」と、緊急国会行動がとりくまれ、約百五十人が参加しました。安保破棄中央実行委員会、国民大運動実行委員会、有事法制は許さない!運動推進連絡センターのよびかけによるものです。
安保破棄中実委の西川征矢事務局長(全労連副議長)があいさつし、「自衛隊のイラク派兵反対の世論と運動が急速に高まっている。フセイン元大統領が捕まったからといって、無法なイラク戦争と占領支配の正当化は許されない。派兵を許さないたたかいをひろげていこう」とよびかけました。
各団体の代表が決意を語りました。全教(全日本教職員組合)の石元巌委員長は、自衛隊員とその婚約者が、イラクに派遣される前に結婚式を挙げる例が出ていると語り、「『教え子を再び戦場におくらない』という戦後の教職員のスローガンが、いまほど現実味と切実さをましたことはない」と訴えました。
日本共産党の宮本岳志、八田ひろ子両参院議員がかけつけ、宮本議員が代表して国会情勢を報告しました。
◇
十六日、日高教(日本高等学校教職員組合)のよびかけで、全教、全国私教連(全国私立学校教職員組合連合)などの教職員ら約三十人が、参院議員会館前に緊急座り込みをしました。
山口県高教組の船岩充書記次長は、「三人の教え子が自衛隊に入っていますし、親せきにも隊員がいます。イラクで人間の命を殺したり殺されたりすることは許せません」と話しました。