2003年12月17日(水)「しんぶん赤旗」
十五日、自衛隊派兵を考える集いが札幌市内で開かれ、六百人を超える人が参加しました。イラクから十一日に帰国したばかりのフォトジャーナリストの森住卓氏がリポートしました。
森住氏は、湾岸戦争後やイラク戦争で使用された劣化ウラン弾によるイラク人の放射能汚染、同戦争後の原子力施設で放射性物質の略奪による同汚染被害についての写真を上映。「イラクでは大変な放射能汚染がすすんでいる。この汚染は永久に何世代も続き、国境を越えて地球全体に影響するのではないか」と説明しました。
質疑では、陸上自衛隊の派兵予定地であるサマワで、自然放射線の二十倍という放射線を測定したという森住氏は「私の線量計では、ガンマ線だけしか測定できない。とりあえず東京の自宅の線量と比較したところ二十倍の値がでた」と答え、「アルファ線量は分からない。日本政府は汚染の状況を全く調査していない。同地に自衛隊を派遣すると、被ばくのリスクを負うことになる」とのべました。
原水爆禁止北海道協議会、道革新懇話会など加盟十八、協賛二十、賛同四団体でつくる同実行委員会主催。