2003年12月18日(木)「しんぶん赤旗」
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「年金の給付減や負担増はやめよ」と十七日、全国老後保障地域団体連絡会(老地連)の高齢者たちが、東京・厚生労働省近くの官庁街で四日間におよぶ座り込みを開始しました。夜を徹して七十時間あまりになる予定です。
香川県国分寺町から夜行列車で上京した池田展江さん(84)は、「生きているうちに、小泉さんに訴えたい。私は、百姓、でっち、付き添い婦を四十年。ずっと働いてきました。いま、月三万二千二百円の国民年金から介護保険料が三千四百円引かれ、介護サービスを受けたら一割負担。満足にサービスもうけられん。そのうえ、高齢者のためだといって消費税を上げるじゃあいうとる。年寄りをダシにするようなことはやめてもらいたい」
参加したのは六十八歳から八十四歳の高齢者たち八人。北風が吹き、体のしんまで凍えます。アスファルトの上に段ボールと毛布を敷き、寝袋を用意して寒さに備えます。
老地連の上坪陽代表委員(71)は、「アメリカのイラク占領支援費を五十億ドルも出す一方で、年金の給付切り下げや保険料負担増などというのは許せない。高齢者自身が手をつなぎ、行動を起こそうとよびかけたい」と語ります。医療費負担の軽減、介護保険料・利用料の減免なども要求しています。
通りかかった石川県の男性(67)は、「国民の声を聞かない自民党政治を変えなきゃだめだ」と応援、道ゆく女性は募金を寄せました。
日本共産党の小池晃参院議員が激励し、座り込みに参加しました。