2003年12月22日(月)「しんぶん赤旗」
イラクへの自衛隊派兵に反対し、派遣を行わないことなどを政府に求める意見書の可決が全国の議会で相次いでいます。意見書は「憲法に照らしても何の大義も無い選択」と派兵反対を明確にしたものや派兵ではなく国連中心の枠組みによる人道復興支援への転換を求めるものなどさまざまですが、住民の思いが反映しています。また各地で公明党などが反対し賛成多数での可決が目立っています。
議会が決議を可決した自治体名は次の通りです。
【十九日】
北海道・富良野市（賛成多数）、同・虻田町（同）、同・斜里町（全会一致）、岩手・盛岡市（賛成多数、公明党、保守会派は反対）、秋田・横手市（全会一致）、同・羽後町（同）、神奈川・二宮町（賛成多数、公明党などは反対）、新潟・村上市（賛成多数）、和歌山・白浜町（同）、広島市（同）、山口・萩市（全会一致）、同・小郡町（同）、同・阿東町（賛成多数）、鳥取・日吉津（ひえず）村（全会一致）、愛媛・御荘町（同）、福岡・小竹町（賛成多数、公明党は反対）
【十八日】
神奈川・鎌倉市（賛成多数、公明党などが反対）、京都・向日市（賛成多数、公明党、自民系会派は反対）、同・加茂町（賛成多数、自民党、公明党は反対）、兵庫・淡路町（賛成多数）、奈良・上牧町（同）
【十七日】
新潟・京ケ瀬村（賛成多数）
【十六日】
群馬・粕川村（賛成多数、公明党は反対）、福岡・新宮町（賛成多数、公明党などは反対）
兵庫県稲美町の赤松達夫町長は十九日、自衛隊イラク派兵に反対を表明しました。町議会で、日本共産党の木村圭二議員の一般質問に答えたもの。
赤松町長は、「現在の状況のなかでは、イラクへの自衛隊の派遣には反対です。治安状況が不安定であることや、派遣の枠組みについては国連を中心に国際協調の理念のもとにおこなうべきであるとの考えからです」とのべました。
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