2003年12月22日(月)「しんぶん赤旗」
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「NO WAR! YES PEACE!」「ぼくらは戦争したくない」――大阪の高校生が中心になって企画した「“テロも戦争も許さない”でっかい平和パレード」(主催・同パレード実行委員会)が二十一日行われ、二百五十人が参加しました。
参加者は「小泉さん、あと何人犠牲者が出れば誤りに気づくのですか」など手書きのメッセージを書いたプラカードや風船、楽器などを手に、自衛隊のイラク派兵反対をアピールしながら、大阪城公園から難波まで約五キロを元気よく歩き通しました。
先立って開かれたイベントでは、ハートや星、クリスマスツリーなどの形に切られた折り紙にメッセージを書いてタペストリーに張り付けるコーナーや、ブッシュ米大統領や小泉首相らに手紙を書くコーナーなどが人気を集めていました。
高校生の主張のコーナーでは「だれにでも譲れない幸せや、夢を見る権利がある。戦争はそれをすべて奪ってしまう」「(派兵は)もう決まったことだからしょうがない、という人もいるが、それで人が殺され続けることに納得できない」などの発言に拍手が。
木村道子さん(19)ら看護学校に通う女性四人連れは「これから命を守る仕事をする私たちにとって、戦争をだまって見過ごすことは矛盾にほかなりません。平和の声を上げたくて参加しました」と語りました。
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ストップ、イラク派兵。戦争はイヤだ――民青同盟の東京・足立地域協議会とあだち・日本をかえるネットワークの青年たちが二十一日、東武伊勢崎線竹ノ塚駅前で自衛隊のイラク派兵反対の声をあげようと訴え、対話し、署名を呼びかけました。
宣伝行動の“言い出しっぺ”の青年(23)は「祖母から戦争の悲惨さや闇市とかの話を聞いた。学校では戦争の痛みがわかる教育はされない。おれたちと同じ年ごろの自衛隊員が外国へ出かけていって人を殺し、殺されることになる可能性がある。我慢なりません」と話します。
東京・小平市のイラク派兵反対小平実行委員会(小平地区労など労組、民主団体、日本共産党が加盟)は二十一日、市内の街頭で「自衛隊のイラク派兵に反対する請願書」の署名を訴え、同駅近くから自衛隊小平駐屯地前までピース・ウオークをしました。
真言宗僧侶の小嶋弘遵さん(60)も、来年一月十六日夕の自衛隊派兵反対の市民集会のお知らせビラを配布します。「殺すな、殺させるなという主張を、多くのみなさんに宗教者の立場からお伝えしたい」
通りがかった近藤浩史さん(19)=建築職人=は、マイクで訴えている人のほうを見て「あそこでスピーチしたいくらいだ」といいながら署名。「(イラクに)いく必要がないんじゃあないの。だって自衛隊員の命が危なくなってるんじゃあないの」と、語っていました。
ピース・ウオークには、一週間前に呼びかけたにもかかわらず約七十人が参加。
「団体行動は好きじゃあないんですけど…」という予備校生の木村史さん(19)も参加しました。「ブッシュ大統領やアメリカについていく小泉首相のいうことを聞いていて腹が立って、うっぷんがたまっていたので、『じゃあ、やってやろうか』と思って」
家の前で行進を見守っていた「戦争経験者」という女性は「私も反対。だって、そんな危ない所へ自分の子どもたちや孫をやらせられないもんねー」と話していました。