2003年12月23日(火)「しんぶん赤旗」
公明党の神崎代表が、イラクの安全さを強調するために持ち出した事例が実態とかけ離れていたことがわかりました。
神崎氏は二十一日、クウェート市での記者会見で、イラク・サマワのオランダ軍司令官から「ヘルメットもかぶる必要はない」「街に散髪に出かける際にも単身で防弾チョッキも着けない」との説明を受け、「当初は危険と思っていましたが、決してそういうことはなかった」と述べました。
最近イラク取材をしたアジアプレスの綿井健陽氏は、「私が十一月二十六日にサマワを取材したとき、ちょうどオランダ軍司令官がサマワの街の理髪店で散髪していましたが、周囲で何人もの兵士が銃を構えて警備態勢をとっていました。ヘルメット姿の兵士もいました。神崎氏への説明と矛盾しています」と語りました。
綿井氏は、その様子を写真におさめています。