2003年12月24日(水)「しんぶん赤旗」
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「子どもは『お国』のためにあるんじゃない」「この国をふたたび戦争ができる国にしてはならない」と教育基本法改悪に反対する全国集会が二十三日、東京・日比谷公会堂で開かれました。全国四十七都道府県すべてから会場あふれる約四千人が集いました。
教育をめぐる各地の多彩なとりくみが報告され、平和のため、子どもたちの未来のために、なんとしても教育基本法・憲法の改悪を阻止しようの思いを一つにしました。
集会は、松山大学教員の大内裕和さん、東京大学教員の小森陽一さん、同高橋哲哉さん、千葉大学教員の三宅晶子さんが呼びかけ人となり、「意見の相違を認めあい教基法改悪反対の一点で一致し、ともに行動をとる」などの確認にもとづいて実行委員会をつくり、賛同と参加を訴えてきました。
呼びかけ人の四人が熱をこめて教育基本法改悪の危険性を告発。「しゃべり場」のコーナーでは、中高生、教師、市民の計二十三人が発言。「日の丸・君が代」の強制、学校統廃合、障害児教育への乱暴な介入、教基法改悪先取りの「心のノート」を使った内心の自由の侵害とのたたかいなどを次々と報告しました。
不登校の体験を語った高校生は「私も学校へ行きたかった。でもすごくつらくてこわかった。教育基本法が改悪されると、いっそう私たちはすみっこに追いやられる」と涙ながらに訴えました。
ザ・ニュースペーパーの政治風刺コントは爆笑につぐ爆笑。参加者は「教育における国家主義と差別化を推進し、再び戦争のできる『国民づくり』につながる教育基本法改悪を全力で阻止する」との決意をこめたアピールを確認、都内をパレードしました。