2003年12月24日(水)「しんぶん赤旗」
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「あなたの平和への思いを折り鶴へ」と書かれた横断幕。千葉県の高校生が二十三日午前十一時から一時間、自衛隊のイラク派兵に反対してJR津田沼駅頭で宣伝・署名に取り組みました。
「高校生PEACEアクションちば」(岩野恭子代表)の高校生たち。「街頭で訴えるなど初めて」という高一の野原優さん(16)。「初めは緊張した」といいます。「人殺しはしてほしくないし、『折り鶴折って』と呼びかけたら作ってくれた人がいて、平和への思いを共有できてうれしかった」といいます。
廣田由有さん(16)も初めての行動。「人が死ぬのは悲しい。自衛隊が行ったらどうなるの。怖い」と折り紙を通行人に渡して訴えました。
呼び掛けに応じた中学生の佐藤久瑠美さん(14)は「世界平和 みんなが笑える日がきますように」と寄せ書きに書き、折り鶴を添えました。「戦争が拡大するかもしれない」。そんな思いでいっぱいの佐藤さん。「イラクの子どもも殺されてしまいます」と心を痛め、署名にも応じていました。
「高校生の平和や憲法を守ろうというエネルギーに何か手伝いたい」と活動を支援した神部紅さん(21)は「いてもたってもいられない思いをどうやって訴えていいのかわからないでいる。やれることからしようと折り鶴を折ってもらう活動を思い付いた」といいます。
「やればやるだけ広がる」と神部さん。「結婚し、子どもができたとき、戦争を子どもに味わわせたくない」とイラク派兵反対の思いを語りました。
高校生たちは同日開かれた「ピースアクションON習志野」の集会に参加。「イラク戦争が始まったころから宣伝やピースウオークに取り組んできたが、派兵されるところまで来て集会に参加した」という岡田原史さん(16)は「学校でも派兵反対の声を広げたい」と話していました。