2003年12月26日(金)「しんぶん赤旗」
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「戦争やめろ」「イラクへ行くな」――自衛隊のイラク派兵が目前にせまる二十五日、東京・市谷の防衛庁前に宗教者、市民らおよそ百五十人が駆け付け、抗議の声をあげました。多数の警官隊が取り囲む中、参加者は防衛庁の担当官に石破茂防衛庁長官あての「派遣準備命令」「派遣命令」の撤回を求める要請書を渡しました。
行動は、平和をつくり出す宗教者ネット、平和を実現するキリスト者ネット、戦争反対・有事を作るな!市民緊急行動の呼びかけたもの。作家の中山千夏さん、日本宗教者平和協議会の石川勇吉事務局長、日本キリスト教協議会の鈴木伶子議長らがハンドマイクで次々に訴えました。
参加したNGO「アタック・ジャパン」の松田敏典さん(33)は、「こともあろうに戦闘状態の地域に自衛隊を派遣するなんて言語道断。行けばイラクの人を殺し、抵抗する人から殺される危険がある。明白な憲法違反です。小泉首相には即刻退陣してもらいたい」と語気を強めます。
桃色ゲリラの増山麗奈さん(27)は、着物姿で「NO WAR」と書いた模造紙を提げ、「行動する人を一人でも増やして、狙われている憲法改悪の動きを止めたい」と話しました。