2004年1月3日(土)「しんぶん赤旗」
小泉純一郎首相は一日午前、東京・千代田区の靖国神社に参拝しました。首相就任後四年連続です。軍国主義と侵略戦争の精神的支柱でA級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社への参拝は、これまでも国内外のきびしい批判にさらされてきました。首相はそうした声に耳をかさず、今年も強行しました。
同日、日本共産党の市田忠義書記局長は談話を発表し「(イラクへの自衛隊派兵という)憲法の平和原則に真っ向から反する歴史的暴挙と符節をあわせておこなわれた」と批判。周辺諸国も「中国の国民感情を何度も傷付けたばかりか傷跡に塩を塗るようなものだ」(程永華駐日代理大使)と強く抗議しました。
首相は参拝後、記者団に対し、元日に参拝した理由について「初詣では日本の伝統で、多くの方が各地の神社にお参りしている」と説明。中国や韓国などアジア諸国からの批判や反発について「どこの国でも、その国の習慣を尊重することに異論はないと思う。(私は)毎年参拝している。だんだん理解いただけると思う」とのべました。
首相は参拝の際、「内閣総理大臣小泉純一郎」と記帳し、ポケットマネーから献花料を支出したことを表明。今年も参拝は一回限りとする考えを示しました。