日本共産党

2004年1月3日(土)「しんぶん赤旗」

イラク復興とは無縁の派兵中止を

「朝まで生テレビ」

穀田国対委員長が強調


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は一日未明、テレビ朝日系の「朝まで生テレビ」に出演し、イラク問題を中心に与野党議員や評論家などと議論をかわしました。

 穀田氏は、自衛隊のイラク派兵が戦後初めての戦地への派兵であり、世界が注視していると指摘。小泉首相が、憲法の平和原則を踏み越えるという、戦後政治の大転換を自覚すらしていないことを厳しく批判し、「首相の説明で納得した国民は少数だ。イラク派兵の『大義』であった大量破壊兵器も破たん。給水や人道復興支援などというが米占領軍の戦争支援であり、実際は日米同盟を象徴的に表すことでしかない」とのべ、米国に顔を立てることが派兵の最大の理由だと強調しました。

 イラク復興について問われた穀田氏は、「国連中心の枠組みに抜本的に変えることだ。米国は国連を関与させるだけでなく、国連中心の枠組みに立ちきることだ。そうすれば、イラク占領に反対している仏、独、ロシアなどの国々も復興の枠組みに入ることができる」とのべました。そして、「イラク国民の生活はまったく良くなっていない。復興という面で見ても、不当な米軍のイラク占領の失敗は明白だ」と主張しました。

 また北朝鮮問題について穀田氏は、(1)核開発問題の解決(2)拉致問題の解決(3)国交正常化、の三つの問題があることを指摘。「北朝鮮も国際社会の仲間入りをしてはじめて安全が保障される。そのために国際的無法行為の清算の一環として、拉致問題を『六者協議』で提起することが必要だ」として、北朝鮮への対応は、韓国と協調すべきだとのべました。


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