日本共産党

2004年1月3日(土)「しんぶん赤旗」

侵略の歴史に無反省

小泉首相の靖国参拝にアジア憤激

中国「両国関係の基礎損なう」


 【北京=田端誠史】小泉純一郎首相が一日に靖国神社参拝を強行したことについて、中国外務省の王毅次官は同日、日本大使館の原田親仁公使・臨時代理大使を外務省に呼び、小泉首相が中国人民とアジア人民の反対を顧みずに靖国神社にまた参拝したことに強い憤りを表明し、戦争被害国の人民の感情を傷つける行動だと非難しました。

 中国国営新華社通信によると、王次官は「小泉首相が侵略の被害を受けた中国とアジアの人民感情と、国際的な共通認識と良識を無視し、再三にわたってA級戦犯を祭る靖国神社に参拝したのは、首相自身が侵略の歴史を反省するとした言明に反するだけでなく、中日関係の政治的基礎を損なうものだ」と述べ、「このような背信行為を中国人民は断じて受け入れられない」と表明しました。

 さらに日本の指導者が靖国神社問題で誤ったやり方を引き続きとり続ければ、最終的には日本自身の利益をも損なうだろうと警告。日本の指導者が中国とアジアの人民の正義の声を真剣に聞き、参拝がつくり出した悪い影響を実際行動で取り除くよう要求しました。

 新華社は同日、小泉首相の靖国参拝を速報し、駐日中国大使館が日本政府に厳しく申し入れたこと、韓国の外交通商省が憂慮と憤りを表明したことなどを伝えました。日本共産党の市田書記局長の談話など野党や団体の批判を紹介しました。


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