日本共産党

2004年1月4日(日)「しんぶん赤旗」

「青年500人アピール」運動

イラク派兵あかん

大学や高校の門前でも宣伝


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「青年の500人アピール」賛同用紙

 大阪の堺・泉北地域の青年が結成した「ピースネット堺泉北」がとりくんでいる「自衛隊のイラク派兵反対! 青年の五百人アピール」運動が共感を呼んでいます。駅前や大学、高校の門前などでの宣伝や他団体へ申し入れながら「アピール」への賛同者を募集。「青年の力で小泉首相の気持ちを変えさせたい」という声も寄せられています。(綾部 健記者)

ピースネット堺泉北 大阪

 ピースネット堺泉北は「自衛隊のイラクへの派兵反対」の一点で、昨年十二月七日に結成。「戦争アカンは世界の流れ」と実感した一人の青年が「堺泉北の青年の平和の声を結集したい」との思いから、「五百人アピール」が生まれました。

 「アピール」は、自衛隊派兵について「占領国の一員としてイラク国民の憎しみの対象とされ、とりかえしのつかない結果をもたらす」とのべ、国連が中心の復興支援に切り替えることを求めています。「アピール」賛同者には「会員証」を発行します。

今月末目標に

 氏名が公表できる青年が五百人を超えると、新聞の「意見広告」のようなビラの発行も計画。賛同者は五十人を超えたところです。発案者で運動の中心的な役割を担っている澤井直江さん(29)は「一月末までには目標をやりあげ、形にしたい」とはりきっています。

 昨年最後の日曜日、十二月二十八日は、八人が南海電鉄高野線・堺東駅前で、派兵反対の署名を集めながら、「五百人アピール」への賛同をよびかけました。

 一時間ほど一人でハンドマイクで訴え通したのは、定時制高校一年生で全盲の新島英士さん(24)です。「日本は『戦争をしない』と誓って五十八年。その憲法九条がある日本がいま、岐路に立たされています。絶対に『戦争する国』にしてはなりません」と語りかけました。

「感動したよ」

 若者グループや家族連れが立ち止まり、署名します。女性が「青年アピールっていいな。イラク派兵は反対です。自衛隊が行けばかえって紛争を広げる」といって署名。「戦争協力あかん」バッジも買い求めました。四十代の男性が「寒いなか、がんばってるね。東京から里帰りしているところなんやけど感動したよ。風邪を引かないように」と大声で激励して行きました。

 新島さんは「定時制高校の統・廃合問題がきっかけで社会問題、とくに平和問題に関心をもつようになったんです。みんなで話すって楽しい。出かけるのが好きになりました」。

 大企業に勤めるBOB(ボブ)さん(21)も、「イラクに行った人がいってるんですけど、イラク国民は復興と仕事につくことを求めている。そこに自衛隊が行ってどうするんやとね。全土が戦場の所で軍服を着て歩いていたら、銃を向けられる。日本にもテロの危険がある。怖い。派兵は絶対に反対です」と語ります。

中学生も参加

 ネットのメンバーには中学三年生もいます。大久保岳志さん(15)は「社会科の授業で憲法九条を習っていたときなんで、“自衛隊派兵っておかしいんちゃうか”と思ったんです。国連を無視してアメリカが戦争をしかけて占領し、憲法九条のある日本の小泉首相が派兵するという。絶対おかしいし…」といいます。

 澤井さんは「『イラク派兵は反対』という青年の平和の思いを一つにして、青年だけの名で社会にアピールできるものにしたい」と元気いっぱいです。


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