2004年1月7日(水)「しんぶん赤旗」
沖縄に駐留する米第三海兵遠征軍の二つの歩兵大隊をイラクに派兵するという計画が、米海兵隊で検討されていることが米軍準機関紙「星条旗」の報道で明らかになりました。
沖縄の米軍基地が不法なイラク占領支配のための出撃基地として使われることになります。
「星条旗」によると、イラク派兵が検討されているのは、十二月末に沖縄に配備された第四海兵第三大隊(トウェンティナイン・パームズ基地=カリフォルニア州=所属)と第五海兵第一大隊(キャンプ・ペンドルトン=同=所属)の二大隊約千六百人です。この二つの大隊は「部隊配置計画」(UDP)にもとづき、半年の予定で沖縄に配備されたものです。
このほか沖縄に配備予定だった予備役の大隊一個も行き先がイラクに変更されたとしています。
「星条旗」はこのイラク派兵計画について、「米国防総省幹部はまだ承認していない」としながらも、二月から四月に派兵されるという「兆候がはっきりしている」とする米海兵隊のマクスウィーニー報道官のコメントを紹介しています。
イラク占領支配が長期化していることにともない、米軍は昨年十一月、海兵隊部隊をイラクに再投入することを表明していました。
沖縄の第三海兵遠征軍は、海外での介入・干渉戦争の遂行を専門にする“殴りこみ部隊”の一つ。