日本共産党

2004年1月8日(木)「しんぶん赤旗」

派兵反対デモを敵視

札幌 陸自11師団

雪まつりの協力撤収も


 札幌市で開かれる第五十五回さっぽろ雪まつりの、雪像制作にあたる陸上自衛隊第一一師団の雪まつり協力団編成完結式(六日、真駒内駐屯地)会場であいさつした竹田治朗師団長がイラク派兵反対の市民運動を敵視する発言をしたため、市民の間に批判の声が広がっています。

 竹田師団長は、筋違いのデモや街宣活動に隊員はきぜんと対応してほしい、と市民運動敵視の発言をしたうえで、「度が過ぎたデモや街宣活動があって(雪まつりに)協力する環境にならない場合は撤収も含めて検討する」などと、威嚇(いかく)的な発言もしました。

 市民からは、「いったん制作作業にあたると表明した後に『こうでなければ撤収』などとするのは小児的であり、責任者の一人としての識見が問われるものだ」「市民の声を聞こうとしない体質のあらわれだ」との声があがっています。

 有事法制反対道民連絡会の山下忠孝事務局長の話 憲法で保障された「デモや街宣活動」を敵視する竹田発言は、憲法擁護の義務がある公務員としても決して許されるものではありません。私たちは、隊員にも平和に暮らす権利がある国民として接しています。問題は、憲法違反と対米追随の下で自衛隊派兵を決定した小泉内閣・防衛庁にあります。雪像づくりとは、全く別問題です。


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