日本共産党

2004年1月9日(金)「しんぶん赤旗」

陸上自衛隊のイラク先遣隊

公明党が派兵を了承

15日にも出発 政府が方針


 公明党は八日夜、自民・公明幹事長会談で戦後初の戦地派兵となる陸上自衛隊の先遣隊派兵を了承すると伝達。政府はこれを受け、イラク・サマワへの自衛隊派兵に向け最終的な準備作業に入りました。石破茂防衛庁長官は、先遣隊を十五日にも出発させる方針で、派兵命令は首相官邸と調整した上で週内にも出す方向です。


 八日午前の公明党拡大中央幹事会では、冬柴鉄三幹事長が先遣隊の情報収集を踏まえ、小泉純一郎首相が本隊派兵を最終判断するなどとした政府側の説明内容を報告。出席者からは「本隊派遣の判断基準をどこにおくのか、与党内でよく協議してほしい」などの声が出されたものの、冬柴氏が「意見は政府に十分伝えるので先遣隊派遣は三役に一任してほしい」と提案し、了承されました。

 自・公幹事長会談では、冬柴氏が「三十人規模の先遣隊派遣を了承する」と回答。安倍晋三幹事長は会談後、「公明党のご理解をいただいてよかった」とのべました。

 先遣隊は、民間航空機でクウェートに向かい、同国経由でサマワに入ります。機関銃、小銃、拳銃のほか、軽装甲機動車八台も、ロシアの長距離輸送機で輸送されます。先遣隊は現地の治安状況などを調査しますが、このうち数人は一週間程度で帰国し、結果を報告することになっています。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp