2004年1月9日(金)「しんぶん赤旗」
厚生労働省は八日、介護保険制度の見直しに向け、事務次官を長とする「介護制度改革本部」を発足させ、第一回会合を開きました。
介護保険法では、制度の施行後五年をめどに、見直しを明記しています。同本部は、来年の通常国会に同「改正」案を提出するため、六、七月をめざして具体的な見直し方向をかため、年末までに法案をまとめます。
見直しに向けた主な検討項目は(1)介護保険と障害保健施策の関係(2)介護保険と年金の関係(3)介護保険と医療の関係(4)介護予防と各種ヘルス事業との関係(5)介護事業計画と各種地域計画との関係――の五項目。
この日、厚労省がおこなった記者会見では、現在四十歳以上となっている加入年齢を引き下げ、二十代、三十代からの保険料徴収なども検討していることを明らかにしました。
また、介護給付費の増加を抑えるため、保険からの給付対象となるサービスの縮小なども検討される見通しです。