2004年1月12日(月)「しんぶん赤旗」
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陸上自衛隊の先遣隊のイラク派遣を目前に「自衛隊のイラク派兵は許さない」という気持ちを示そうと、十一日、午後一時十一分に一分間の「音」を出す行動が全国各地でとりくまれました。
評論家の佐高信、東京・国立市長の上原公子、北海道大学教授の山口二郎の三氏が発起人となり、各界の著名人ら百六十人が呼びかけ人に名を連ねた「アクション111」がよびかけました。
東京・日比谷公会堂では、午後一時十一分に約千七百人が、ハーモニカや太鼓、ペットボトルを扇子でたたくなど、思い思いの音を鳴らし、プラカードを掲げ「自衛隊いくな」「イラクへいくな」と唱和しました。
俳優の吉永小百合さん、岸恵子さん、米倉斉加年さんらの反戦メッセージが紹介され、演奏に合わせて画家の黒田征太郎さんが絵を描くパフォーマンスなどが披露されました。参加者は東京都内をデモ行進して派兵反対をアピールしました。
千葉県柏市から、十歳と六歳の子どもを連れて参加した夫婦は、「集会とかデモは初めてですが、非常事態だと思って参加しました。小さな力だけど、大きな力になれば」と話していました。
同行動の事務局によると、北海道から沖縄まで、二十一カ所で集会やデモなどがとりくまれ、大きな音を出しました。