日本共産党

2004年1月12日(月)「しんぶん赤旗」

“命大切にし平和に”
“戦争は絶対に反対”


「アクション111」

銀座デモ

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自衛隊のイラク派兵反対とパレードをする「アクション111」参加者=東京・中央区

 「イラク派兵は認めない」「平和といのちを守ろう」――。十一日午後、新年の買い物客でにぎわう東京・銀座に自衛隊イラク派兵反対をもとめる約二千人のシュプレヒコールが響きました。「市民のささやかな行動が大きなうねりになって派兵撤回に決定的な影響を与えていく」と、上原公子・東京都国立市長らが呼びかけた「アクション111」(会場・日比谷公会堂)の銀座デモ。手書きのプラカードなどに反戦のメッセージを示したパフォーマンスに道行く人たちも注目。手渡されたビラをのぞきこんでいました。

 二歳の娘の手を引いてデモに参加した東京・江戸川区の野崎哲さん(36)は「小泉首相はいい加減にしろといいたい。自衛隊の派兵をやめさせたい」といいます。

 「とにかく派兵には反対。何かしなければと、友だちから電子メールをもらって参加した。もともと、アメリカのイラク戦争は不当なもので、それを日本が自衛隊を出して支援するなんてとんでもないこと」というのは東京・世田谷区の女性会社員(30)。ホームページで行動を知り、一歳半の息子と妻の三人で参加した東京・大田区の会社員(39)も「戦争はどんなことがあっても絶対に反対。小泉首相にいいたいのは、自衛隊派兵なんかやめろ!」。

 「武力で平和は得られない 日本国憲法で世界の平和をつくろう」と大書したマントを着てデモ行進する東京・北区の岩瀬房子さん(80)。「命を大切に美しく平和に」というメッセージを託したガーベラの花を手に「戦時中、教師で、疎開先の長野で終戦をむかえた。B29の空襲のとき、教え子に布団をかぶせ、そのうえにおおいかぶさるようにして守った。戦争が終わったとき、子どもたちの家に帰れると喜ぶ顔を見て、子どもたちから平和と命の大切さを教えられた」と語ります。

 派兵反対の横断幕を手にした東京民医連の医療事務員、逸見昌則さん(43)は「急に呼びかけられたのに、こんなにたくさんの市民が集まって勇気づけられました。市民の力はすごい。命を守る医療に携わるものとして、自衛隊のイラク派兵は許せない」と話します。

 東京・目黒区の女性会社員(27)は「派兵をやめさせるために何かできないかと思っていた。小泉さん、自分がイラクの現地にいって、イラクの人たちが何を望んでいるのか聞いてみなさい。いまやっていることはアメリカ軍のための支援でしかないこともわからないのか」と怒ります。


イラク派兵反対 多彩に

九条守れ

 秋田でデモ

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派兵やめよのプラカード、ボードを掲げて行進する参加者たち=11日、秋田市

 秋田県の「有事法制の廃案をめざす共同行動事務局」は十一日、秋田市中通の中央街区で、「自衛隊のイラク派兵許すな! 憲法九条守れ! 日曜市民デモ」をおこないました。昨年十一月末からの五週連続デモに続くもので、市民ら約六十人が参加しました。

 参加者らは、「イラク派兵で憲法を殺すな!」「死ぬな、殺すな自衛隊」など思い思いのプラカードやボードを掲げ、市民らにデモへの参加を呼びかけました。

 日曜デモに「初めて参加した」という男子学生(20)は、「のどが痛くなるほど声を出した。参加できてよかった。日本の派兵は(世界で孤立している)アメリカに協力するものだ。あんな武器を持っていったら攻撃されるだろう。平和のためにがんばりたい」と話していました。

派兵ノー

 千葉で訴え

 千葉県の日本共産党松戸・鎌ケ谷地区委員会は十一日、松戸市内で「イラク派兵中止、参院選躍進」をめざしたキャラバン宣伝に取り組みました。党員や後援会員約四十人が参加し、スーパー前など九カ所で訴え。三輪由美県議、山口博行、伊藤余一郎、中村多賀子、宇津野史行の各市議、高橋妙子・党松戸市委員会市民運動部長らがマイクを握りました。

 小金原中央商店街では、横断幕を掲げ、署名行動もおこない、女子中学生四人のグループが署名に応ずるなど大きな反響がありました。

 小金原で署名をした中三の高橋優希さんは、「憲法九条から見ておかしい。アメリカいいなりになるべきではないと思う」と話しました。

 常盤平のスーパー前で聞いていた小嶋真一さん(70)は、「イラク派兵は大反対。自衛隊が外国に行くこと事態が問題。憲法を無視し、めちゃくちゃにねじまげている」と語りました。

撤回せよ

 神奈川で宣伝

 神奈川県横浜市港北区の日本共産党支部、後援会は十一日、区内の各団体によびかけて、自衛隊のイラク派兵命令に抗議し、派兵中止・撤回を求める署名・宣伝行動に取り組みました。

 妙蓮寺、菊名、大曽根、綱島、綱島東などの各支部、後援会と、新日本婦人の会港北支部、港北社会保障推進協議会役員などが、区内三カ所のスーパー前で訴えました。

 このうち十数人が参加した綱島で、足を止めて署名した富田栄次郎さん(49)は、「自衛隊を送るのは絶対反対です。政府は、アメリカにあまりにもついて行っていると思います。公明党も含めて、こういう動きは危険だ」と語り、金村慶子さん(75)は、「いのちが大切です。自衛隊の人たちにも家族がいます。イラクに送るのは反対です」と話していました。

 党綱島支部の山口恒夫さん(70)は、「電機プラントの仕事でイラクへ行ったことがありますが、砂あらしや熱波など、日本とは全く違うきびしい環境。自衛隊員の家族にはそういうことが知らされているのでしょうか」と力を込めました。

 松阪まさ子衆院七区候補、石井洋二港北区政策委員長も参加しました。

追随反対

 愛知でデモ

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イラク派兵反対を訴え行進する参加者=11日、名古屋市

 愛知県内の平和五団体は十一日、名古屋市内で自衛隊のイラク派兵反対を訴え、デモ行進しました。原水爆禁止愛知県協議会、安保破棄諸要求貫徹愛知県実行委員会、被爆者支援ネットワーク、非核の政府を求める愛知の会、愛知県平和委員会が主催。

 会社員の菊池友希子さん(24)は、「ブッシュ政権のイラク攻撃に追随する日本の若者として、日本人の総意ではないんだと、メッセージを発したい」とデモ行進に参加しました。

 行進に先立ち、「2004反核・平和新春のつどい 反核・平和の情勢と展望」を開き約百三十人が参加しました。

 十七日には、「イラク派兵反対1・17県民集会」を開き、集会後、小牧基地を“人間の鎖”で包囲します。



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