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2020年4月19日(日)

「接触機会減らして」

日本感染症学会がシンポ

 「私たちの経験と英知を結集して」と日本感染症学会は18日、新型コロナウイルスについての学術講演会を開催しました。オンラインで1万3000人超が視聴しました。

 高齢者や基礎疾患のある人、妊婦は37度5分以上の熱が2日続いた場合に「帰国者・接触者相談センター」に相談するとなっています。政府の専門家会議副座長の尾身茂さんは、重症化を防ぐため「症状が出たらすぐに診察の相談を」と話しました。

 東北大学教授の押谷仁さんは、10代後半から高齢者までの全世代が感染拡大にかかわっており、必要なのは「接触機会を減らすこと」だと強調しました。

 押谷さんは、これまで発生したクラスター(集団感染)の特徴を分析し、「唾液が感染源になって、接客をともなう飲食業での感染拡大に寄与している可能性がある」と指摘。感染した軽症や無症状の医療介護従事者がタブレットなど共有機器や休憩所などを通じて院内感染を引き起こすと解説。「きちんと行動変容ができれば、収束に向かわせられる」と訴えました。

 日本医師会常任理事の釜萢(かまやち)敏さんは医師が必要と判断すれば保健所を通さず速やかに検査を行い、治療につなげる新設の「PCRセンター」の仕組みについて報告。すべての都道府県ですみやかな体制構築が必要と語りました。


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