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2020年5月8日(金)

「アビガンは慎重に」

市民団体が意見書

 医師や弁護士らでつくる市民団体「薬害オンブズパースン会議」はこのほど、新型コロナウイルスの治療薬候補「アビガン」についての意見書を政府に提出しました。厳しいチェックがない臨床試験以外の使用や承認申請された場合の対応について「慎重に行う」よう求めています。

 意見書は、現時点ではアビガンの同感染症への有効性が「明らかでない」と指摘。一方、動物実験では強い催奇形性(胎児に障害がでる可能性)などの「副作用があることが明らかになっている」と述べています。

 さらに「臨床試験における限られた数の被験者に対する使用経験があるのみ」であり「未知の副作用が生じる可能性がある」としています。「治療薬の開発に期待することは十分理解できるが」「副作用のある本剤を有効性が十分に確認されないまま、過剰な期待の下で、軽症者に使用されたり、予防的に投与されたりする事態」の弊害について「看過できない」とのべています。

 安倍晋三首相は「アビガン」について5月中に早期承認を目指す方針を明らかにしています。


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