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2020年5月30日(土)

年金水準 議論が必要

倉林氏に参考人「国民期待」

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(写真)質問する倉林明子議員=26日、参院厚労委

 年金支給開始の選択肢を75歳まで広げるなどの年金制度改定法案の参考人質疑が26日、参院厚生労働委員会で行われ、日本共産党の倉林明子議員が質疑に立ちました。

 倉林氏は、新型コロナウイルスの影響でさらなる雇用調整が続けば、新たな低年金・無年金者が出てくるリスクを指摘し、コロナ禍が年金にもたらす影響について質問。日本総研の西沢和彦主席研究員は「雇用の質が悪化すると、所得を前提としている社会保険は非常に苦しくなる」と語りました。

 倉林氏は、マクロ経済スライドで年金水準が下がる一方、社会保障の負担が増えているとして、「とりわけ基礎年金の水準がどうあるべきか議論していく必要があるのではないか」と質問。西沢氏は「国民は基礎年金に老後生活の礎を期待していると思う。国民の期待と年金財政を預かる立場はずれてきており、議論すべきだ」と述べました。

 さらに倉林氏は、年金支給開始の選択肢を75歳まで延ばせば、感染リスクが高い高齢者も働くことになるとして、感染に備えた雇用を考える必要があるのではないかと尋ねました。経団連の井上隆常務理事は「高齢者の感染リスクが高いのはおっしゃる通りだ。十分に配慮しながら対応していく」と答えました。


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