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2020年7月3日(金)

介護施設クラスター対策

紙氏 厚労省対応遅れ追及

参院決算委

写真

(写真)質問する紙智子議員=6月22日、参院決算委

 日本共産党の紙智子議員は6月22日の参院決算委員会で、介護施設で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)対策について質問しました。

 札幌市の介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」では、4月末に感染が判明して以降、5月3日には51人まで広がり、厚生労働省がクラスター対策班を派遣しましたが、施設内での療養を続けたために同16日には84人まで拡大、札幌市は現地対策本部を設置しました。

 紙議員は、クラスター対策班が入ったのに感染が広がったと指摘。厚労省が感染者は「原則入院」とする通知のただし書きで「やむを得ず施設での入所継続を行う場合もある」としたことが、対応の遅れを招いたのではないかと追及。加藤勝信厚労相は「地域医療がひっ迫している。やむを得ない」と開き直りました。紙氏は「原則入院とする通知を変えたことで何が起こったのか、実情をつかみ見直すべきだ」と求めました。

 さらに紙氏は、クラスター対策班が派遣されたのに報告書さえ出されず、迅速な対応や情報の共有化がなされていないと指摘。加藤厚労相は「(同班が)どういった提案をしたのか、報告書を公表するのは自治体の判断だ」などと、無責任な答弁に終始しました。


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