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2020年7月17日(金)

米本土から直接移動の米軍関係者

嘉手納着後に感染確認

穀田氏が危険指摘

 在沖縄米軍基地での新型コロナウイルス感染拡大で、在沖縄米海兵隊は16日、本紙の取材に、6月下旬に米本土のシアトルからチャーター便「パトリオット・エクスプレス」で沖縄の米空軍嘉手納基地に移動した米軍関係者が、到着後のPCR検査で感染が確認されていたことを明らかにしました。

 日本政府は現在、感染防止のために米国からの入国を原則禁止していますが、米軍関係者は日米地位協定9条で出入国管理法の適用が除外されているため、米本土から直接、チャーター便で日本国内の米軍基地に到着し、国内を自由に移動することが可能です。

 日本共産党の穀田恵二議員は5月13日の衆院外務委員会で米本土から国内の基地に米軍チャーター便が定期的に飛来していることを明らかにしていました。穀田氏はチャーター機が「(コロナ対策の)大穴になっている」と批判。この指摘が裏付けられました。

 米海兵隊によれば、この米軍関係者はシアトルで検温と質問などの「スクリーニング」を受けるにとどまり、出発前のPCR検査は受けていません。到着後の検査で陽性が確認され、その後は自宅で他者との接触を制限されているといいます。ただ、感染が確認されたのが嘉手納への到着直後かどうかは明らかにしていません。

 パトリオット・エクスプレスはほぼ毎日、嘉手納、三沢(青森県)、横田(東京都)、岩国(山口県)を経由して運行されています。


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