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2020年8月9日(日)

国立天文台に予算を

畑野・高橋議員、文科省に要請

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(写真)杉野剛文科省研究振興局長(右)に申し入れる(左から)高橋、畑野両衆院議員=6日、文科省

 日本共産党の畑野君枝、高橋千鶴子両衆院議員は6日、文部科学省に対し、水沢VLBI観測所(岩手県奥州市)などの国立天文台への十分な予算確保を要請しました。杉野剛研究振興局長が応対しました。

 水沢観測所が進めるVERAプロジェクトは、同観測所を含む国内4カ所の電波望遠鏡を連動させ、直径2300キロメートルの電波望遠鏡と同じ能力を発揮することで、銀河系の3次元立体地図をつくるもの。今年度、観測所の予算が半減されましたが、6月に追加予算が措置され、年度内は四つの電波望遠鏡の運用が継続されます。しかし、来年度以降は未定です。

 要請で畑野氏は、開所120周年の昨年、国際プロジェクトで史上初のブラックホールの撮影に成功するなど、奥州市長をはじめ地元が観測所を大変誇りに思っていると紹介。高橋氏は、国際緯度観測所として発足して以来、常に国際プロジェクトに取り組んできた水沢観測所の機能が損なわれれば国際的にも大きな損失になると強調。両氏は「新しいことをやるためにこれまで続けてきたことを譲らなければならないような予算配分ではなく、必要な研究ができる予算の確保を」と要求しました。

 杉野氏は「申し入れを受け止め、予算確保に努力していく」と応じました。


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