2020年9月10日(木)
大事な所 出ていない
菅氏「国会出席限定」を批判
穀田氏会見
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は9日、国会内での記者会見で、自民党総裁選に立候補した菅義偉官房長官が8日、首相に就任した場合の国会対応について、「出席は大事なところに限定すべきだ」と述べたことに対して、「普段から大事なところに出てこないで何をかいわんやだ」と厳しく批判しました。
穀田氏は、政府の新型コロナウイルス感染症対策が問われる重大事態にもかかわらず、安倍晋三首相は国会での説明責任を放棄し、憲法53条に基づく野党の臨時国会召集要求にも応じていないことを示し、「いままでも大事なところに出ていないし、憲法上の義務にさえ応じていない。これが一番の問題だ」と指摘しました。
また、「国会審議活性化法」(1999年成立)以来の「国会改革」によって、首相の本会議や予算委員会への出席が半減されてきたと指摘。出席をさらに限定しようとする菅氏の発言は、憲法63条が定める首相や閣僚の国会出席・答弁義務を踏みにじり、「民主主義の土台、国会のチェック機能をないがしろにするあからさまな態度だ」と重ねて批判しました。