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2020年9月28日(月)

危険な橋 新たに92

道路メンテナンス年報公表

 国土交通省は今月、全国すべての橋梁(きょうりょう)やトンネルなどを5年サイクルで点検した結果をまとめた2019年度版の「道路メンテナンス年報」を公表しました。19年度の点検では、あらたに92橋が「判定区分IV」(緊急に措置を講ずべき状態)と判定され、点検が義務付けられた14年度から計812橋が危険な橋となっていることがわかりました。

 12年に発生した中央道の笹子トンネル天井板崩落事故で浮き彫りになったインフラの老朽化対策として改定道路法は道路管理者に5年サイクルでの点検を義務づけました。義務化から6年目となった19年度は点検の2巡目の初年度となります。

 1巡目の点検で「判定区分IV」や「判定区分III」(早期に措置を講ずべき状態)と判定された橋梁で、修繕などに着手した橋梁は国交省では69%、高速道路会社47%です。地方公共団体では34%と多くが未着手となっています。

 「判定区分IV」とされた812橋のうち、撤去または廃止された橋梁(予定含む)は255橋となっています。

 また14年度の1巡目の点検では「判定区分I」(健全)「判定区分II」(予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい)と判定されたのに、5年後の19年度点検ではIII、IVと判定された橋梁が5%となっており、メンテナンスの重要性が改めて浮き彫りになっています。


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