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2020年10月14日(水)

日本共産党常任活動家追悼式

遺族の方々と思い一つに

新たに210人合葬

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(写真)第35回合葬追悼式で合葬される210人の名前を紹介する広井暢子合葬委員会責任者=13日、東京都八王子市

 全国の日本共産党常任活動家を合葬する第35回合葬追悼式が13日、東京都八王子市の上川霊園で開かれました。今回合葬されたのは210人で、合葬者は計4637人になりました。

 直前に晴天が広がり、BGM「同志は倒れぬ」が流れるなか開式しました。岩井鐵也・合葬委員会副責任者が司会を務め、新型コロナウイルス感染症が広がるなか、党中央関係者のみが出席しました。遺族が参列しない合葬追悼式は今回が初めてです。

 広井暢子・同責任者が合葬者全員の名前を紹介。合葬者名はプレートに刻まれ、墓に納められます。

 黙とう後、党中央委員会を代表して市田忠義副委員長があいさつ(全文別項)しました。参列者全員が献花しました。

 今回参列できなかった遺族には、合葬追悼式の様子などを撮影したDVDが届けられる予定です。


「日本共産党常任活動家の墓」第35回合葬追悼式

市田副委員長のあいさつ

 13日に開かれた「日本共産党常任活動家の墓」第35回合葬追悼式で市田忠義副委員長が行ったあいさつは次の通りです。

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(写真)あいさつする市田忠義副委員長=13日、東京都八王子市

 「日本共産党常任活動家の墓」合葬追悼式にあたり、日本共産党中央委員会を代表してごあいさついたします。

 合葬追悼式は、今回で35回を迎えました。今回新たに合葬されたのは、先ほどお名前を紹介した210人の方々です。これまで合葬された方々と合わせて4637人となりました。

 昨年までは全国からご遺族のみなさんにお集まりいただいて合葬追悼式をおこなってきました。今年は、新型コロナウイルス感染が広がる状況のもと、これまでのように開催することが困難となり、合葬追悼式を中央関係者でとりおこなうこととしました。ご遺族のみなさんには、今日、この場にお集まりいただくことはできませんでしたが、故人となられた夫や妻、父や母、兄弟、または友人に思いをはせ、深い追悼の思いを胸に刻んでおられることと思います。ご遺族のみなさんと思いを共にしながら、合葬されたお一人おひとりへの同志的連帯と深い尊敬の思いをこめて、中央委員会としての追悼の言葉を申し上げます。

 上川霊園に墓碑が建立され、第1回合葬の式が行われたのは1986年7月12日のことでした。石材を扱う党員から墓石の寄贈をいただきました。宮本顕治議長が揮毫(きごう)した『不屈の戦士ここに眠る』の碑文が刻まれた墓碑の除幕式として、23名の方が合葬されました。

 除幕式で宮本顕治さんは、共同の墓地への思いを語られています。「戦前は、共同墓地をつくるようなことは到底できませんでした。小林多喜二が死んだ日に通夜にかけつけた者は検挙されるという状況でした。宮本百合子も検挙されたわけであります」「戦後になってやっと、われわれは死後についてもこのような墓のことについても相談できるようになったのであります」と述べながら、創立以来の歴史を持つ党の成長・発展を築いてきた同志の奮闘と業績をしのばれています。第2回には、片山潜、市川正一、野呂栄太郎、小林多喜二など戦前の活動家が合葬され、一緒に共同の墓地に眠ることになったのでした。常任活動家の墓の誕生には党の不屈の歴史と伝統が刻まれています。

 いま、世界と日本の変革への胎動をはらんだ大激動のもとで、今日の合葬追悼式を迎えています。新型コロナウイルスの感染拡大がすすむなか、日本共産党は「国民の苦難を軽減し安全を守る」という立党の精神に立ち、国民の不安と願いに寄り添い、国民の命と暮らしを守るために全力をあげてきました。同時に党員の命と健康を守りぬこうと党員同士の連帯の絆を強め、党組織を守り発展させる努力をしてきました。

 新型コロナウイルスの世界的大流行は、世界でも日本でも社会の脆弱(ぜいじゃく)さ、矛盾を一挙に明るみに出しました。こうしたなかで行き詰まった安倍政治の「継承・発展」を掲げた菅政権がうまれましたが、その政権の強権的な憲法も民主主義も踏みにじる暴政が日々明らかになりつつあります。日本学術会議への人事介入という強権的でファッショ的な暴政を許さず、新しい政治を実現するために力を尽くしています。

 日本共産党は、菅政権が掲げる「自助、共助」、「自己責任」を押し付ける新自由主義路線を転換し、経済効率のみを最優先する政治から、人間のケア、雇用、教育、食料、エネルギー、文化・芸術など、人間が生きていくために必要不可欠のものを最優先する政治へ、ともに切りかえていこうとよびかけています。これに向けた現実的でロマンに満ちた熱いたたかいが始まっています。

 10月6日、日本共産党は幹部会を開き、歴史的決意・方針を確認しました。来たるべき総選挙で市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立することを目標に総選挙に挑むことです。日本共産党の98年の歴史の中で、初めての歴史的な挑戦です。菅政権をこのまま続けさせるわけにいかない、新たな政権をつくることは野党にとっての責任であり、日本共産党の国民に対する責任でもあります。

 「次の総選挙で菅政権を倒し、政権交代を実現する」「日本共産党を含むオール野党で野党連合政権を実現する」という姿勢をきっぱり打ち出してこそ、「政治を変える」という野党の「本気度」が国民に伝わり、情勢の大変動をつくり出すことができます。

 政権交代の選挙にできるかどうかは、国民の世論と運動、日本共産党の奮闘にかかっています。政権交代と野党連合政権樹立は総選挙での日本共産党の躍進こそが、その実現の最大の力です。そのために「850万票、15%以上」の得票目標を実現して、党の大幅議席増を勝ち取る決意です。そして、総選挙の勝利・躍進の最大の保障となる党勢拡大の前進の流れをつくり、全党の力で党の未来を担う世代の中での党員拡大を目的意識的に取り組み、「世代的継承」を成功させ、日本社会の現在と未来に責任を持つ党をつくるために力を尽くしているところです。

 2年後の2022年には党創立100周年を迎えます。“政権交代”“野党連合政権実現”という歴史的挑戦を可能にしてきたのは、文字どおり今回、合葬された210人の方々をはじめ、幾多の先人たちの科学的社会主義の理論的な確信と党綱領を指針とし、政治的、組織的な団結のもと、不屈性と献身性を発揮し奮闘してきた歴史によるものです。

 日本社会の津々浦々で、国民の暮らしのあるところ、願いのあるところ「国民の苦難軽減」という立党の精神に誇りをもって議員として、専従者として、また職場や地域の草の根で、日々ねばり強く活動してこられたこと、それこそが今日の歴史を開いてきたことに改めて深い感動を覚えるとともに感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 日本共産党員としてのたたかいを受け継ぎ、何としても前進・躍進のなかで党創立100周年を迎えることこそ、今回合葬されたみなさんのご遺志に応える道だと確信しています。

 コロナ・パンデミックのもとで、全世界で格差拡大、環境破壊の矛盾が深刻化し、利潤第一主義の「資本主義の限界」が語られ、この制度をのりこえた社会主義への希望が語られています。いま、政治と社会のあり方が根本から問われているなかで、世界と日本の大局的展望をさし示す日本共産党の改定綱領が、希望ある未来を願う国民の心に響き合い、その生命力が輝いています。

 最後に、合葬された故人と労苦をともにしつつ、励まし支えあってこられたご家族のみなさんのご苦労に、改めて感謝とお礼を申し上げます。今日、この場では追悼の思いをご一緒にすることはできませんでしたが、ご遺族のみなさんが、どうか悲しみを乗り越え、お元気で過ごされることを心から願ってごあいさつといたします。


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