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2020年10月16日(金)

「悪質なデマ流された」

学術会議元会長、甘利氏批判

野党合同ヒアリング

 日本学術会議の任命拒否問題に関する野党の合同ヒアリングが15日、国会内で開かれ、同会議の大西隆元会長が出席しました。自民党などから日本学術会議にデマや誹謗(ひぼう)中傷を含む悪質な論点そらしの攻撃が加えられていることについて議論が行われました。

 大西氏は、自民党の甘利明税調会長がメールマガジンで中国による外国人財の誘致計画「千人計画」に日本学術会議が「積極的に協力している」と記載していたことについて、「全くかかわりがない。悪質なデマが流されている」と批判しました。甘利氏は、事実誤認との指摘を受け、メールマガジンを修正していますが、謝罪も訂正もしていないことから、合同ヒアリングでは「完璧な名誉毀損(きそん)だ」との批判もあがりました。

 日本学術会議の予算についても質問が出され、大西氏は2020年度要求額について説明。10億円余りの予算のうち、会員、連携会員の会議出席の謝金として日当が約2万円で、それぞれ7190万円、1億320万円が計上されていることを明らかにし、「限られた予算のなかで、活動を止めないようにするため、謝金の辞退をしてもらわざるをえないという苦い経験が続いた」と述べました。

 さらに、自民党がプロジェクトチームをつくって同会議のあり方を検討していることについて、大西氏は「任命拒否問題は、現行の制度の中で行われたもの。将来、学術会議がどうあるべきかという議論は別だ」と指摘しました。


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