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2021年2月8日(月)

女性排除の社会変えよう

生配信トーク企画 #わきまえない女たち

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(写真)「“排除する社会”そのもろさ」をテーマに語り合う出演者ら(「Choose Life Project」配信動画から)

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言に抗議し、社会のあり方を考えるトーク企画「Don’t Be Silent #わきまえない女たち」が6日夜、動画共有サイト「ユーチューブ」で生配信されました。報道番組や映画を制作する有志による「Choose Life Project」が主催し、性差別の解消などに取り組む25人の女性がリレー方式で発言しました。

 森氏は、3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「(組織委の女性は)みんなわきまえている」と発言しました。

 政府や東京都などに森氏の処遇の検討と再発防止を求めるネット署名を呼びかけた福田和子さんは「今回のような発言は、女性たちが日々、耳にして苦しんでいます。森氏だけの問題ではありません。性別や年齢に関係なく、たくさんの人が声を上げていることに希望を感じる」と語りました。

 政治学者の岡野八代さんは「これまで女性を黙らせてきて、発言すれば『長い』とはどういうことか。男性中心の社会で“黙らされている人たち”の傷口に塩を塗る発言だ」と批判。作家の北原みのりさんは「女性が排除されてきた社会の問題が突きつけられ、悔しくて泣いている人たちがたくさんいる」と述べました。

 「女性の社会進出や多様性を認めないことによって失われてきたものが多すぎる」との発言も。たかまつななさん(時事ユーチューバー)は「当事者が声を上げるのを待つのではなく、外の人たちが声を上げていく必要がある」と訴えました。

 町田彩夏さん(政治アイドル)は、声の大きい出演者を「怒鳴られているようで好きじゃない」と評したコメントを紹介。「男性だったら『ハキハキ話せ』と言われるのに、女性がハキハキ話すと『好きじゃない』なんて言われる。そういうことをくり返していると社会は変わらない。声を上げる人たちで連帯して前に進んでいこう」と呼びかけました。


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