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2021年2月8日(月)

もっと日本共産党

ジェンダー平等どう考える?

綱領に明記し 実現へ最大限努力

 Q ジェンダー平等社会を求める声が高まっています。日本共産党はどう考えていますか?

 A 日本共産党は2020年に綱領を改定し、いま日本社会が必要とする改革の内容(綱領第4章)として、「ジェンダー平等社会をつくる」ことを明記しました。

 ジェンダーとは、社会が構成員に対して押し付ける「女性はこうあるべき、男性はこうあるべき」などの行動規範や役割分担などを指し、一般には「社会的・文化的につくられた性差」と定義されています。これは決して自然にできたのではなく、国民を支配・抑圧するために政治的につくり、歴史的に押し付けられてきたものです。

 日本はジェンダー平等社会へのとりくみが遅れています。その原因は、財界・大企業が利益最優先の立場からジェンダー差別を利用し、女性には「安上がりの労働力」と「家族的責任」、男性には長時間働く「企業戦士」の役割を押し付けてきたことがあります。戦後政治の中枢には戦前の男尊女卑、個人の国家への従属を当然視する勢力が占めてきました。

 日本共産党は「#WithYou」の精神でジェンダー平等を求める運動に参加してよく学び、ジェンダー平等社会実現のために最大限の努力を行います。性暴力をなくすためには刑法改正や年齢にふさわしい形での教育など、あらゆる手だてを緊急に行うべきだと考えています。

 同時に性暴力は多くが、親と子、上司と部下など、支配・被支配の関係があるところで起きています。日本共産党が目指す共産主義社会とは、真に自由で平等な人間関係からなる社会であり、支配・被支配の関係がなくなる社会です。私たちが目指す社会に進んだ時には、当然、ジェンダー平等は完全な形で実現し、性暴力の社会的な根も断たれていくのではないでしょうか。


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