しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年3月18日(木)

2法案条文に誤り

衆院議運委理 政府が謝罪

写真

(写真)衆院議院運営委員会理事会=17日、国会内

 政府提出法案の「誤り」が相次ぐなかで、政府は17日、さらに産業競争力強化法改定案と銀行法改定案の2法案で条文案に誤りがあったとして衆院議院運営委員会理事会で報告し、謝罪しました。不祥事による法案取りさげ、関連資料での誤りに加え、今回は条文そのものの誤りという深刻な事態です。

 坂井学官房副長官は「全閣法について参考資料も含め再点検を行うよう指示した」と報告。野党は「考えられないミスだ」と批判し、両法案の閣議決定のやり直しを要求。日本共産党の塩川鉄也議員は「委員会での説明が必要だ」として、加藤勝信官房長官からのさらなる説明を求めました。

 政府提出法案をめぐっては、デジタル関連法案で、関係資料の45カ所の間違いが判明、正誤表にも誤りが出る異常事態です。重大な点は、政府がこれらの間違いを知りながら、国会・国民に報告もせず、ひそかにホームページ上で入れ替えていたことです。

 提出を取りやめた貿易保険法改定案では、日本貿易保険(NEXI)が認められていない海外債券を購入し、保有し続けていた違反について、政府が把握しながら放置し、法案を提出しようとしていました。坂井官房副長官は、事態発覚から4カ月間も放置していた事実を認めましたが、経産省が違反解消にむけてどう対処していたかは不明のままです。

 塩川氏はいずれの問題でも、さらなる説明を要求。坂井官房副長官は「説明できるよう準備させたい」と答えました。


pageup