2024年11月23日(土)
経済対策を閣議決定
物価高対策など 事業規模39兆円
石破茂政権は22日、物価高対策などを盛り込んだ新たな総合経済対策を閣議決定しました。経済対策は(1)すべての世代の現在・将来の所得を増やす(2)物価高対策(3)国民の安心・安全の確保―を柱とし、事業規模は39兆円程度です。
物価高対策として住民税非課税世帯に1世帯当たり3万円を目安に給付します。住民税非課税世帯のうち、子育て世帯には子ども1人あたり2万円を加算するとしました。また寒さへの対応が必要な1月から3月にかけて電気・ガス代を補助します。半導体・人工知能(AI)産業への支援策として研究開発補助に6兆円、金融支援に4兆円をあてることも盛り込みました。
国民民主党が要求している所得税の「年収103万円の壁」は来年度税制改正で議論して引き上げるほか、ガソリン減税についても自動車関連の税制の見直しに向けて検討し、結論を出すとしました。
経済対策に伴う財政支出は国の一般会計のほか特別会計や財政投融資を含めて21・9兆円の見通し。このうち、国の一般会計からの歳出は13・9兆円で、12月上旬にも国会提出をめざす2024年度補正予算案に盛り込まれます。