2024年11月23日(土)
大阪・万博会場 党議員ら調査
バス乗降場 ガス抜き管
むき出し・「火気厳禁」も
日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、辰巳孝太郎、堀川あきこ両衆院議員、清水ただし参院大阪選挙区予定候補らは22日、大阪市夢洲(ゆめしま)の2025年大阪・関西万博の建設現場を視察し、経済産業省の担当者らをただしました。
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一行は建設費344億円の木製「大屋根リング」の上で経産省の奥田修司博覧会推進室長らから説明を受け、メタンガス爆発事故現場と同じ夢洲1区にある夢洲第2交通ターミナルを視察しました。子どもたちが団体バスに乗り降りする同エリアに2・5メートルほどのガス抜き管が所々にむき出しで立っているのを確認。「火気厳禁」と明示されているものもありました。
その後、万博協会内で、山下氏らが対策をただすと奥田氏は、濃度が高くならないよう換気などをしていると説明。辰巳氏は、ガス抜き管は付け替えなどが行われており、最終的にどういう形になるのか設計図を見ないと安全を確かめようがないと資料を求めました。
山下氏はまた、販売ペースが急減している万博の入場チケットについて、十分に売れずに赤字になった場合には「誰が補填(ほてん)するのか」と追及。奥田氏は「赤字にならないようにしていく」としか答えませんでした。
一行は災害時の避難計画や渋滞発生の懸念などについても追及。地震などで1日最大23万人の避難者が予想されるのに、食料は15万人分しかなく避難所もないと指摘。山下氏は「日本共産党はさまざまな理由から今回の万博には反対しているが、その指摘は安全な万博運営にも資するととらえ対応してほしい」と強調しました。