2004年1月15日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の佐々木憲昭政策委員長代理は十四日、「武器輸出三原則」に関する石破茂防衛庁長官の発言についてコメントを発表しました。
石破茂防衛庁長官は、ミサイル防衛構想に関連して、兵器体系の共同開発のために「武器輸出三原則」を見直す意向を表明した。「武器輸出三原則」は、「国際紛争の平和的解決」「武力行使・威嚇の禁止」を定めた憲法第九条の根本理念を具体化したものであり、当然、将来にわたって堅持すべきものである。石破防衛庁長官の発言は、憲法とはあいいれないミサイル防衛構想の推進のために、憲法の平和原則そのものに挑戦し、その形がい化をいっそうすすめる意図からのものである。とりわけ重大なことは、この発言が、小泉内閣・自民党が憲法改悪にむけて本格的につきすすむ意図をあらわにしていることと符節をあわせておこなわれたことである。日本共産党は、憲法の明文改悪はもちろん、その平和的・民主的条項の骨抜きをくわだてるどのような策動にも強く反対する。