日本共産党

2004年1月15日(木)「しんぶん赤旗」

検査厳格化が破たん原因

佐々木議員が質問 足利銀問題で参考人質疑

衆院委


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質問する佐々木憲昭議員=14日、衆院財務金融委

 衆院財務金融委員会は十四日、足利銀行の破たん・一時国有化問題に関し、足利銀元頭取の日向野善明、中央青山監査法人理事長の上野紘志両参考人に対する質疑を行いました。日本共産党の佐々木憲昭議員は、金融庁の厳しい検査が足利銀の「債務超過」の原因になったのではないかと質問。日向野氏は「そのとおりだと思う」と答え、金融庁検査に基づく償却・引当金の追加が巨額に上ったことなどを証言しました。

 佐々木氏は、二〇〇三年三月期決算に対する金融庁の検査で償却・引当金が九百五十億円追加させられたことを指摘。これに対し日向野氏は、前年度まで使われなかった「収益還元法」(不動産担保価値を低く見積もる評価方法)による影響が百十六億円、「引当率の上昇」で百九十億円、「引当率の考え方の違い等」によるものが三百十四億円もあったと説明しました。

 一方上野氏は、検査の期間中、「(金融庁と監査法人の)やりとりの中で債務超過になる可能性が高いと感じた」と述べ、その影響を受けたことを認めました。

 日向野氏は他の議員との質疑の中で「地元を活性化させ、企業の良い面を少しでも評価したいとやってきたが、金融庁のやり方はバランスシート(貸借対照表)優先の画一的な感じがする」と金融庁を批判しました。



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