日本共産党

2004年1月17日(土)「しんぶん赤旗」

陸自先遣隊 イラク派兵強行

憲法違反、戦後初、戦地へ

30人、成田を出発


 イラクへの自衛隊派兵法に基づく陸上自衛隊の先遣隊約三十人が十六日夜、成田空港を出発しました。クウェートを経由して、数日後に陸路でイラク南部のサマワに入ります。戦闘がおこなわれている戦地に陸自部隊が派兵されるのは戦後初めてです。


 先遣隊の任務は、現地の治安情勢の調査とともに、宿営地の確保など陸自本隊の派兵を受け入れる準備です。先遣隊の一部の隊員は一週間程度で帰国し、治安情勢を小泉純一郎首相に報告することになっています。

 これを受けて首相が本隊派兵を決めれば、政府は、今月末にも宿営地を建設するための施設部隊約八十人を、続いて二月下旬から三月下旬にかけて本隊約四百四十人を次々と送り込む計画です。また、昨年末の航空自衛隊先遣隊に続き、今月下旬にも空自本隊とC130輸送機を派兵しようとしています。

 陸自先遣隊の出発に先だって防衛庁内で部隊編成完結式がおこなわれ、先崎一陸上幕僚長は「いよいよ、われわれの出番の日が来た」と訓示しました。

 一方、陸自先遣隊が現地で使用する軽装甲機動車や自動小銃、短機関銃などが積み込まれたロシアの輸送機も十六日午後、北海道・新千歳空港を出発し、クウェートに向かいました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp