2004年1月17日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は十六日、静岡県熱海市で記者会見し、同日陸上自衛隊先遣隊がイラクへ出発したことについて、「戦後はじめて武装した地上部隊を、現に戦闘が続いている地域に派兵するという、歴史に重大な汚点を残すものであり、強く抗議する。今からでも、自衛隊派兵計画を見直し中止することをあらためて強く求める」と述べました。
志位氏は、政府が「人道支援」を派兵の口実にしていることに関連し、「先遣隊というが、事実上の陸上部隊、地上部隊の派兵の第一歩になる。『人道支援』が名目にされているが、実態的には不法な占領支配をおこなっている米英軍を支援し、参加し、合流する以外のなにものでもない」と批判しました。
そのうえで、「イラクでは、不法な占領支配を続けている米英軍にたいして、イラク国民のさまざまな批判や抵抗が広がり、武力衝突も起こっている。不法な占領支配が泥沼化の原因にもなっている。そのおおもとをたださないで、泥沼化を引き起こしている占領支配に合流するというのが、今回の派兵の本質だ」と指摘。憲法をじゅうりんするだけでなく、日本をとんでもない方向へ導くものだと重ねて強く抗議しました。