2004年1月17日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党第二十三回大会四日目の十六日、浜野忠夫副委員長が報告した「中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって」は、つぎのとおりです。
中央委員会が党規約第十三条にもとづいて推薦する、次期中央役員候補者名簿の提案について報告いたします。
中央委員会が推薦する中央役員候補者は、中央委員百二十九名、准中央委員十九名、計百四十八名であります。その氏名は、みなさんにお配りしている名簿のとおりです。
この中央役員候補者名簿は、さきに承認いただきました「第二十三回党大会における中央委員会の選出基準と構成について」にしめされている考え方を基本にして作成しました。そのいくつかの特徴、作成にあたって留意したことを説明します。
第一に、党大会決定の任務遂行のため、責任と気概をもって実践する幹部たちによって構成すること。同時に、中央委員会の新しい構成案の検討にあたっては、前党大会での規約改定にあたって明確にされたように、中央役員と、その役職は党規約に規定された組織上の任務分担、機能の分担であること、もちろん職責によって責任の重さ、広さのちがいはありますが、身分的な序列を意味するものではない、ということをつらぬくようにしました。
第二に、激動する情勢に能動的に対応し、活力と安定した指導力ある中央委員会を構成するため、わが党の一貫した幹部政策である、経験のある幹部と、新しい幹部との結合をはかることを重視しました。
その立場から、一定の年齢に達していても、党の現状に即して中央委員会の任務上必要で、かつ健康など条件のある幹部については、推薦名簿にくわえています。同時に幹部を系統的計画的に育成していくために、能力とともに品性を重視して新しい幹部の抜擢（ばってき）・登用に留意しました。
また、女性の登用に努力し、中央委員会の女性の比率は、前党大会よりもわずかですが高まっています。
第三に、各都道府県党組織に配置された中央役員で交代が必要なところは、それぞれの党組織で活動している幹部のなかから抜擢して、ひきつづき全県に中央役員を配置するとともに、中央役員の数が特定の都道府県にかたよらないようにしました。
今回、新しく推薦している中央役員二十五名のうち、十五名が地方党組織からの抜擢となっています。
第四に、現在の中央役員で今回推薦されなかった同志は、途中で罷免された一名の同志をふくめて四十三名となり、今回も全体として新旧幹部の交代をはかりつつ、中央委員会の構成員数を適正におさえるようにしました。中央委員会の構成員数は、前党大会の百六十六名から、今回百四十八名となり、前党大会よりも十八名少なくなっています。
年齢・健康、家庭の事情などで、中央役員の辞退を申し出られた同志については、その申し出を尊重し認めることにしました。
ただし、辞退を申し出られた同志のなかで、中央委員会の任務上、必要かつ健康と条件の許す若干の同志については、本人の同意を得て、ひきつづき推薦しています。同時に、辞退の申し出のなかった同志で、推薦名簿にくわえなかった同志が若干名おられます。それは、先にふれたとおり、中央役員は党規約に規定された組織上の任務分担、機能の分担であるという立場にたって、情勢と中央委員会の任務、健康などから判断し、無条件に再任とはせず、こだわりなく交代をはかる、という見地から、それぞれ話し合い、了解を得たものであります。これらの同志は、それぞれ適切な部署でひきつづき活動していただくことにします。
以上、中央委員会が推薦する次期中央役員候補者名簿についての説明とします。名簿をよくご検討ください。
つぎに党規約にもとづいて、中央委員会が党大会に報告し、承認を求める名誉役員の名簿について説明いたします。
名誉役員制度については、前党大会から実施規定を設けて、名誉役員一本にし、二十年以上の中央役員歴を持つ同志のなかから推薦するようになりました。今回新しく七名の名誉役員を推薦しています。前党大会で承認された名誉役員は六十九名でしたが、この間に八名の方が亡くなられ、また一名の方から辞退の申し出があり、現在の名誉役員六十名の方をひきつづき推薦しています。あわせて六十七名の方がたの名簿をお手元にお配りしています。大会の承認をうけたいと思います。
なお、中央役員を退き、名誉役員になったことをもって第一線からの引退としないことは、これまでどおりです。それぞれの同志の条件に応じて、中央委員会の専門部、都道府県・地区委員会の適切な部署、あるいは支部に所属して党生活と党活動をおこなっていただくことにします。
以上で、中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿と名誉役員名簿についての提案説明を終わります。
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