2004年1月17日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の二十三回大会三日目の十五日、荒堀広常任幹部会委員は外国来賓のアメリカ共産党のスコット・マーシャル副議長、クリス・タウンゼント米国電気通信機械労組ワシントン事務所役員と懇談し、日米の労働問題について意見交換しました。
荒堀氏はアメリカ共産党の来賓の要請に応じて説明。日本の財界・大企業による労働者への攻撃は、アメリカ方式をもちこんでいる点に特徴があるとして、(1)正社員の大規模なリストラと結びついて、低賃金不安定雇用労働者を大量につくりだす(2)成果主義の名による個別賃金管理の導入−の二点を強調。大企業の労使協調主義の労組がこれに協力するなか、労組のなかに、労働者の利益を守るため全労連と共同する動きもあり、いま日本の労働運動は前進に向かって新しい転機に立っていることを紹介しました。
また荒堀氏は、日本共産党の職場支部が党大会決議案も示しているように労働者の切実な要求実現と理論的水準を高める活動を強め、職場に強大な党を建設するために奮闘しているとのべました。
マーシャル氏とタウンゼント氏は、多国籍企業の労働者との連帯行動の組織化などについて意見交換し、今後お互いに情報交換もおこなうことを約束しました。