2004年1月18日(日)「しんぶん赤旗」
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愛 知 |
愛知県小牧市内で十七日、自衛隊のイラク派兵に反対する県民・市民、平和、婦人、労働組合などの個人、団体が結集して行動を繰り広げました。
雪の降る市内を「イラク派兵はんたーい」「復興人道支援は国連中心に!」などと怒りの声をあげながらピースウオークをおこないました。
高校二年生の辻みのりさん(17)は「人が死ぬのはイヤです」と抗議行動に参加。イラク戦争の報道を新聞で読むうち「参加しなきゃ」との思いが膨らんで参加したと語ります。
ピースウオーク後、航空自衛隊小牧基地正門前に約千四百人が集合。参加者が手をつなぐ“人間の鎖”で基地を囲み、イラク派兵反対の参加者の意思を示しました。
常連に自衛隊員がいるという飲食店の女性(65)は抗議行動を見守りながら「イラクに行く隊員と、『命は大事にしてね』と話しました。無事で帰国してほしい」と言い、イラク派兵に「反対する声は上げてほしい。平和がありがたい」と話していました。
抗議行動に先立って安保破棄・諸要求貫徹愛知県実行委員会のよびかけ、安保破棄中央実行委員会との共催で約千人が参加して県民集会を開催しました。
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京 都 |
幅広い市民でつくる「STOP! イラク派兵・京都」のピースウオークが十七日、京都市で行われ千人が参加。服部待代表と京都の日本共産党や新社会党、宗教者を先頭に、京都市役所から八坂神社まで歩きました。
出発前のリレートークでは、十一年前にはPKO派遣を望んだという元自衛隊員の三尾雅信さん(33)が、「隊員や家族ともつながれる運動をつくっていこう」と訴えました。
京都市長選候補の広原もりあきさんが参加。広原候補の応援で入洛した上原公子東京都国立市長も飛び入り参加し、「政府が音を上げるまで声を広げていかなくては」と訴え、広原さんとともに最後まで歩きました。
教会の仲間と参加した韓国からの留学生、張閔辻さん(20)は、「イラク人の問題はイラク人で解決すべきです。日本が軍隊を派遣すべきじゃない」。
また、同日夜の有事法制反対京都共同センターのピースウオークには、三百人が参加しました。
千 葉 |
千葉県佐倉市で十七日、市民ら約百二十人が「ピースアクション 自衛隊イラク派兵反対市民行動」を繰り広げました。日本共産党、市議会の市民ネット、新社会党など党派を超えた共同行動となりました。
京成臼井駅そばの公園の集会テントに憲法前文がはためきます。小谷昇実行委員長をはじめ、市内の平和委員会、新日本婦人の会、千葉土建、平和遺族会などが「日本を戦争する国にするな」などと決意表明。
高校生の北原佐保さん(17)は「学校やバイト先の友人に、派兵反対の署名をお願いしてます。憲法違反を強行する人たちに負けるのはいや」。集会後、臼井駅周辺をパレードしました。
東 京 |
「イラクの子どもたちを殺さないで」「守ろう憲法九条」など、手書きのポスターも用意して、東京・大田区の「新ガイドラインに反対する大田連絡会」は十七日、JR蒲田駅前から京急蒲田駅前まで二時間かけて宣伝・署名ウオークを行いました。二十四団体から七十人が参加。自転車を止めて応じる高校生の二人連れなど、百二十三人分の署名が寄せられました。
親子で参加したのは、菊川陽子さん(63)=公務員=と朋和さん(27)=建設業=。「命の尊さはみんな同じ。こんなことに税金を使ってほしくない。阪神・淡路大震災の被災者の問題はいまだに解決されていないじゃない」と陽子さん。朋和さんも「父や母ががんばって平和を守ってきた。『戦争反対』の声を、今ぼくたち青年があげなければ」と応じました。
大 阪 |
梅田章二候補勝利へ奮闘する「明るい民主大阪府政をつくる会」(日本共産党や労組・民主団体で構成)の女性連絡会は十七日午後、大阪市の京橋駅前で、イラクへの自衛隊派兵反対、憲法改悪反対、ムダな開発や教育、福祉の切り捨て中止などを求め宣伝しました。
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参加した九十人は、「平和でいこう」「梅田でいこう」「選挙にいこう」「大阪かえよう」とメガホンでコール。「オッペケペ節」の替え歌や南京玉すだれなどのにぎやかなパフォーマンスで、「オール与党」府政の大もとからの転換を訴え、ビラを配布しました。
ビラを受け取った男性は「自衛隊のイラク派兵反対って、梅田さんだよね。(候補者で)梅田さんだけが反対って言ってる」と話していました。