2004年1月20日(火)「しんぶん赤旗」
「自衛隊のイラク派兵を中止せよ」「憲法九条を守れ」――。国会周辺でイラク派兵に反対する声が響きわたるなか第百五十九通常国会が十九日、開会しました。会期は六月十六日までの百五十日間。イラクへの自衛隊派兵や憲法改悪のくわだて、年金大改悪や消費税増税のたくらみなど、二十一世紀の進路にかかわる重大問題が目白押しの国会です。引き続く参院選にも直結します。国会初日から、労組、市民団体、宗教者などが国会請願デモや緊急集会をくり広げ、イラク派兵反対、年金改悪反対など百五十六万人分を超える請願署名が寄せられました。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつしました。
志位委員長は総会あいさつの冒頭、今国会について「党大会の成果が国政の舞台で初めて試され、半年後に迫った参院選挙に向けて各党が熱いたたかいを繰り広げている大事な国会だ」と指摘し、国会議員団の活動で二点を強調しました。
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第一は、新しい綱領を存分に生かした国会論戦です。
自衛隊のイラク派兵、憲法改悪、年金改悪、消費税問題など、どれをとっても新しい綱領が明らかにした「現在の日本社会の特質」に直結していると強調。「現状のもっとも深い告発、根本的打開の指針となるのが新しい綱領です。この政治的理論的指針を存分に生かした論戦を大いに展開し、当面する熱い問題と結びつけ、本当の改革者の党が日本共産党だということを広く明らかにするスケールの大きい論戦をすすめていきましょう」とよびかけました。
第二は、国民のたたかいと共同し、国民のたたかいを励ます論戦です。
志位氏は、昨年十二月以来、四十七都道府県の二百三カ所でイラク派兵反対の集会・デモが取り組まれ、四百四十三の地方議会で派兵反対・中止などを求める意見書が採択された動きを紹介し、「イラクの国民、日本国民の命にかかわる論戦と位置付けて国民のたたかいと共同し、励ます論戦を大いに展開しよう」と訴えました。
最後に、総選挙時比130%の機関紙拡大の方針がもつ意義にふれ、参院選挙での着実な前進めざす活動で国会議員団が全党と心を一つに大奮闘しようと強調しました。