日本共産党

2004年1月24日(土)「しんぶん赤旗」

中小企業の借換保証制度

「来年度も実施する」

西山議員に小泉首相が言明


 小泉純一郎首相は二十三日、参院本会議で昨年二月から実施された「資金繰り円滑化借換保証制度」について「資金繰りの円滑化に大きな成果をあげており、来年度も実施していく」と答弁しました。日本共産党の西山とき子議員が不況下で苦しんでいる中小企業を支援するため継続・拡充を求めたのにたいする答弁で、中小・零細業者にとって大きな朗報です。

 「借換保証制度」は、複数の融資を一つにまとめ、新たに融資を受けられる画期的な制度。返済期間も十年(従来は五年)まで設定可能なため、月々の返済を半分以下に軽減できます。現在、全国で三十三万九千件、五兆五百億円にのぼり、「倒産件数の減少に貢献している」(信用調査機関関係者)といわれます。国の制度は昨年度の補正予算で導入されたため、「今年度中で終わるのではないか」という心配の声があがっていました。

 同制度実現に向けては、全国に先駆け、業者団体の枠を超えた運動が京都で広がりました。こうした声を背景に、西山議員をはじめ日本共産党国会議員団はこの間、国会の場で繰り返し制度実現を要求してきました。

 国の制度が延長されれば、今年度末に期間が終わるものが多い各自治体独自の制度継続にも影響を与えるとみられます。


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