2004年1月24日(土)「しんぶん赤旗」
「憲法改正国民投票法案」に反対する集会が二十三日、衆院第二議員会館で開かれました。「5・3憲法集会」実行委員会が主催したもので、「憲法改悪のための『国民投票法案』に反対します」とのアピールを採択しました。
自民党はじめ公明党、民主党の党首らが年明けから憲法「改正」を発言。自民が改憲案の国会発議のための「国会法改正案」と、国民投票の手続きを定める「国民投票法案」を今国会に提出する動きを強めており、「何としても法案を阻止しよう」と開いたもの。参加者は百五十人を超え、立って聞く人もいました。
専修大学の隅野隆徳教授が「国民投票法案って何?」と講演。隅野氏は「国民投票法案」の問題点を示しながら、この動きが人権や環境問題を抱き合わせに国民を憲法論議に巻き込み、九条の改定へとすすめる目的があることを強調しました。
「5・3憲法集会」実行委員会は、憲法会議や市民連絡会、女性の憲法年連絡会、キリスト者ネットなど八団体で構成。各界から「憲法を知らせる学習運動を進める」(自由法曹団)、「九条を守り生かす宣伝・署名を街頭でも行う」(憲法を生かす会)、「法案提出を阻む大運動を展開する」(市民連絡会)などの発言が続きました。
日本共産党と社民党の国会議員が多数参加。共産党は小泉親司、宮本岳志の両参院議員、社民党は土井たか子、福島瑞穂(党首)の両議員らがあいさつしました。