2004年1月24日(土)「しんぶん赤旗」
二十三日の参院本会議の代表質問で日本共産党の西山とき子議員は、自衛隊のイラク派兵をめぐる重大問題を追及しました。
このなかで、米国がイラクの大量破壊兵器保有を最大の理由として同国への戦争を始めたこと、小泉純一郎首相が同じ理由で戦争を支持したことを指摘。「大量破壊兵器はいまだに見つかっていない。CIA(米中央情報局)中心に作られた大量破壊兵器調査チームでさえ、何も発見できずに責任者は辞任し、チームも撤退している」とのべて、「この戦争のどこに大義があるというのか」と追及しました。
小泉首相は「イラクはかつて大量破壊兵器を使用した」と過去の話を持ち出し、「その後も廃棄を実証していない」と答弁。米英両国がイラク戦争を開始し、国連の査察を中断させたことには口をつぐみました。さらに「イラク監視グループが捜索しており、注視していく」というだけで、大量破壊兵器問題を戦争支持の理由にしたことについては、何も答えられませんでした。